5機密費の情報公開をすすめよ」2004/2/26 11:30〜12:30 衆院内閣委にて

○宇佐美委員
 続いて、官房機密費の問題を福田官房長官にお尋ねさせていただきたいと思いま す。
 この機密費の問題、ずっと言われて久しい問題でございますけれども、機密費も税金というのはもちろんのことであります。とするならば、やはりこの官房機密費につ いて、その場で公開はしづらいというのは私も理解をするところでもあるんですけれ ども、一定期間後、使途について情報公開をするのは、納税者に対しての当然の責務 だと思うんです。
 そんな中で、歴史の審査にかける必要はないと言うのか、もしないと言うならその 根拠は何なのか、官房長官にお尋ねをしたいと思います。

○福田国務大臣
 この内閣官房の報償費は、内政、外交を円滑に遂行するため機動的 かつ効果的に使用されるものである、こういうことでございます。そういうことで、 この報償費の目的に従って、取扱責任者である内閣官房長官の判断と責任のもとに適 切な運用に当たってきておる、こういうことでございます。  これを将来公開するかどうかといったようなことになるんでありますけれども、報 償費の具体的な使途の公開、これは報償費の機動的な運用を損なう、こういうこと で、内政、外交の円滑な遂行に重大な支障を来すおそれがあります。一定期間を経た 後といえども、公開するというのは困難であるということでございます。  そういうことでございますので、報償費の目的に従って厳正な運用に当たってい る、これは当然のことでございますが、毎年度の会計検査院による検査に対しても適 切に対処している、こういうことでございます。

○宇佐美委員
 国民の皆さんに説明をするのが私は当然なんだと思います。  機動的な活動を阻害するというのが情報公開によってあるとは私は思えません。国 民の税金であるわけですから、それが十年後なのか二十年後なのかは議論の余地があ るかとは思いますけれども、少なくとも、例えばアメリカにおいて機密文書が十年 後、二十年後出てきて、それによってデメリットも時に出るかもしれないけれども、 歴史はこうだったんだということを学べるメリットの方が私は大きいんだと思いま す。  だとするならば、では、この部分については公開できるけれども、それ以外の部 分、ここは外交上どうしても公開できないんだということを一つ一つつけて説明をす べきだと思いますが、いかがですか。

○福田国務大臣
 この議論をするとすぐそういうふうな話になるんですけれども、これは、公開できる部分は公開していくということになりますと、その使途についてど ういうことだということになりまして、そうすると、では残りのものはどういう使途 なのかということで、いろいろ憶測、類推のたぐいも出てくるわけでございますの で、全体について申し上げないというのは、使途を言わないということは、この制度 の一つの大きな特徴なんだろうというふうに思っております。  しかし、でき得る限り公開しなければいけない、また情報公開の制度もありますか ら、情報公開で公開できるものは公開する、こういうふうなことになっております。

○宇佐美委員
 大変論理的でないお答えが出てきました。つまり、一部を公開するこ とによって残りの部分について憶測を呼ぶと言われますけれども、全部公開しない方 が憶測は広がるし、されるということは当たり前だと私は思います。  そういった中で、それに関してですけれども、情報公開が無理でも、議会の統制が きかないというのは国家の統治システム上も私は問題なんだと思います。秘密会でも 構いません。国会の委員会で定期的にチェックすべきだというふうに思いますが、い かがでしょうか。

○福田国務大臣
 これも、ただいま申し上げておるような性格のものでございますか ら、外部から監査するとかいったような、こういうものになじまない、報償費の性格 上困難であるということでございます。

○宇佐美委員
 今、会計検査院のチェック、これはございますよね。会計検査院は外 部ではないという認識ですか。

○福田国務大臣
 会計検査院についても同じように、でき得る限りの検査、監査とい うものはしていますけれども、しかし、それにも限界があるということでございま す。

○宇佐美委員
 外部監査になじまないと言いながら、外部である会計検査院には一部 を公開している。では、その一部を議会に対しても、秘密会で構わないと百歩譲って 申し上げているんです、その中で公開をされ、監査をされるべきだと思いますが、い かがですか。

○福田国務大臣
 秘密会とおっしゃったけれども、どういう制度かわかりませんの で、お答えすることはできません。

○宇佐美委員
 それでは、会計検査院は外部のはずですね、これは憲法上も書かれて いる話でございます。そこに一部公開をされているんですから、それを国会において も、形については今後の議論としてもいいんですけれども、公開をされるべきだと思 いますが、いかがでしょうか。

○福田国務大臣
 この性格上、すなわち内政、外交上の目的遂行のために機動的そし てまた有効に活用する、そういう性格上、これは使途について申し上げられない、こういうことでございます。それ以上のことを我々も考えていることではありません。

○宇佐美委員
 とすると、先ほど冒頭にお答えになった、会計検査院のチェックを受 けていると言われますけれども、その会計検査院のチェックの中で、それは申し上げられないというふうに答えていらっしゃるんですか。

○福田国務大臣
 これはもちろん申し上げられないこともございます。ございますけ れども、申し上げられることは説明をしておるということでございます。

○宇佐美委員
 国会は、国民の皆さんの代表者として各選挙区なり比例などで選ばれ てきている人の集まりでございます。その中で、機密費の存在を我々は納税者である 国民の皆さんに理解、納得をしてもらうことが当然の責務であるし、必要だと思いま す。この点は官房長官も御理解いただけると思います。  理解できない。とすると、機密費の存在について納税者には理解してもらわなくて いいということですか。

○福田国務大臣
 これは先ほど来申し上げますとおり、内政、外交を円滑に遂行するため機動的かつ効果的に使用するもの。これはそういうことでもって御理解いただく しかないんです。こういうことは、何も我が国だけでやっていることではない、ほか の国にも、先進国においても行われているというように承知をいたしております。

○宇佐美委員
 私は、海外のことも少しは調べさせていただきましたけれども、時間 が経過してから公開されている国もございます。それを参考に、我が国、福田官房長官の時代に、ぜひ先行的に、先駆けとして、少なくとも一部の情報公開をしていくん だというような意思を表明していただきたいと思います。

○福田国務大臣
 これは、いろいろな事情がございますから、そういうことになじま ないものであるということで御理解いただきたいと思います。外交、内政の遂行のためにそういうことをすべきでない、むしろそういうふうに思っております。

○宇佐美委員
 国民が納得するかどうか。  今回、自衛隊の派遣問題についても、先ほど同僚の大畠議員から御質問させていた だいた中で、説明しても聞いてもらえないんだといったような総理の発言もあります けれども、そうではなくて、例えば、自衛隊派遣については、賛成をしている方の中 でも半分ぐらいの国民の皆さんが説明が足りないと言っておりますし、国民の皆さん 全体でいえば、七割を超える方が説明が足りていないというふうに言われているわけ でございます。そういった中で、官房機密費についても、すべて悪だなんということ は私も思っていませんし、秘密にしなければならないところもあるんだと思っていま す。  ただし、私が申し上げているのは、納税者に対して、税金を使った使途について、 一定の時間を経過した後でも必ず公開するんだという姿勢が、きょうは小泉さんがい ませんけれども、小泉政権の中で政治が変わったという中で、一番大きなインパクト を与えていくものだと私は思いますので、全然問答として前に進まない内容ですけれ ども、ぜひ御検討をいただいて、この点は終了させていただきたいと思います。

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