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○宇佐美委員
続いて、竹中大臣、きょうは財金とこちらの委員会ということで、お昼休みなしで お越しいただいているところでございますけれども、一問させていただきます。
今、銀行の国債所有についてでございますけれども、先日の日経新聞の中でも書か れておりますように、銀行資産が貸出金から国債へシフトしていると言われており、
実際、金融機関も心配している。竹中大臣は、景気が基本的には全体として上向きだ と表現をされているわけでございますけれども、ある地方の中小金融機関の経営トッ
プが、株価上昇もいいけれども、私たちが怖いのは長期金利が上昇することですと心 配そうに話していた、これは日経金融新聞の二月二十五日の話でございます。
釈迦に説法になるかもしれませんが、金利上昇は銀行の自己資本比率を結果として 下げる。金利が一%上昇すると、銀行の自己資本が四兆円、まあ強か弱かは計算に
よって違うんでしょうけれども、手持ちの国債を時価評価しますので、下がっていく ことになるわけです。 そうすると、自己資本、民間銀行はたしか全部で二十八兆円ぐらいしかないと思い
ます。日銀統計、一月のものですから差異はないと思いますけれども、その中で、不 良債権処理は今収束したとおっしゃっているけれども、この金利の上昇によって自己
資本比率が下がる、結果として不良債権問題になっていくということがあるわけで す。この点について、竹中大臣、どういう見解ですか。
○竹中国務大臣
金利と国債価格の問題というのは、経済運営の上で大変重要である というふうに私も認識をしております。 重要な点は、金利というのは、景気がある程度よくなって、名目成長率が例えば高
まって、それとともに金利というものもある程度高まってくる傾向にある、これは否 定できないということなのだと思っております。 しかしながら同時に、一方で株式資産というのがある。これも、委員御存じのよう
に、これは将来の収益を現在の価値に割り引くようなものですから、その意味では、 金利が上昇するという状況下では実は株価も高くなっている。したがって、株価の評
価益というのが出ているはずである。 国債の評価損というのは出るかもしれない。要は、そうした場合に、収益がどの程 度高まるか、金利がどの程度高まるか、それがある程度バランスよくいってくれるか
どうか、私はそういう問題であるというふうに思っております。御指摘のような、部 分について見ますと、金利の上昇というのは、その限りにおいては確定利回りである
国債の価値を下げることにはなるわけでありますが、それはやはり経済全体のバラン ス、収益力も高まって株価もその一方では上がっている、そういう中で見ていかなけ
ればいけないということだと思っております。 したがって、政策運営上やはり注意しなければいけないのは、景気がよくならない のに、ないしは景気がよくなる以上に金利が高くなる、その意味での悪い金利上昇。
これは、まさしく国債の信認が低下するということでありますから、そういうことに ならないようにしっかりと運営しなければいけない、そのように認識をしておりま
す。
○宇佐美委員
株価が上がるかどうかというのは、金利は政策判断が大きく働いてい くわけでございますけれども、株価はよりマーケットにゆだねられている部分が多い
わけですから、それがパラレルで動いていく場合は、おっしゃるとおり、株価資産が ふえまして、金利が上がることによって国債が評価が落ちるというようなことで相殺
される可能性ももちろんあるわけでございますけれども、私が申し上げたいのは、本 当に金利の問題をより重要視してもらいたいということでございます。
一方で、竹中大臣のお話を伺って、テレビなどで拝見していても、やはりどうして も国会内であり、霞が関内の議論に終始しているんじゃないか。つまり、現場は物す
ごい疲弊しているというのは皆さんから言われているところだと思います。 例えば、竹中大臣のお知り合い等で、大変悲しいことですけれども、経済が苦しく
て自殺をされたようなケースというのは、直接的にありますか。
○竹中国務大臣
私の友人等々でそういう人がいるかというようなことでありました ら、その範囲では、幸いにしてというべきか、おりません。ただ、私の親戚の知人で
そういう方がおられるということは聞いておりまして、御指摘のように、やはり地 域、特に中小企業等々について全体としての景気の上向きが浸透していない、これは
事実だと思っております。 まさに、そういうことがあるのは構造問題を抱えているからである、そういう構造 を直していくということが政府の構造改革の中のやはり重要な部分であるというふう
に思っております。
○宇佐美委員
先ほどから申し上げているように、うちは大田区で、多分日本でも町 工場のメッカであります。私も、死んだ父が残してくれた小さな電子部品の町工場を
兄や母と三人で落選中ずっとやってきましたので、現場は痛いほどわかっているとい うよりも、身をもって体験してまいりました。 貸し渋りなどという言葉は、最後に貸してくれるから貸し渋りなんですね。基本的
には貸さない、貸してくれないというのが、大田区だけではないと思います、零細、 もしかしたら大田区よりも地方の方が厳しいところもあるのかもしれません。そう
いった中で、一九八七年に九千二百軒あった町工場が、この十年、十五年の間に三千 軒ぐらい減っちゃっているんですね。 その上、一昨年、二〇〇二年については、本当に悲しくなる、心臓がわしづかみに
されるような経験を、実は毎月毎月、工場をやっている方が、本来自動車を持ち上げ るような大きなマグネットがついている鎖でみずからの体をつってしまい命を果てて
いる、そういったところを、月に一人、一昨年はいました。去年はそれでも、いるん ですけれども、人数は減りました。死ぬほど元気じゃないとその皆さんは言うんです
ね。そういった状況もあるし、一方で、もちろん大きく伸びていく、いこうとしてい るところもあるかと思いますけれども。 ぜひ大臣、計算上こうなるという話も大事だけれども、タウンミーティングなどを
含めてもっともっと現場に出ていって、小泉さんが一昨年大田区の工場に来ても、い いところは見ても、その隣で倒産しているところには、どうしたのという話もなかっ
たんですね。京浜島というところの、日本一の絞り工場と呼ばれているところに来られても。小野大臣はわかっていらっしゃるかと思いますけれども、H2ロケットの
ヘッド部分とかを絞りでつくっているような会社ですけれども。でも、その隣の会社 は、もうその時点で、二〇〇二年の四月の時点で倒産をしてしまっている。
そういった状況の中で、今、何とか声を出している人もいるけれども、出せないで 苦しんでいる人たちが、大田区だけではない、日本全国にいるということを、ぜひ肝に銘じていただきたいと思います。
時間が来ましたので、これで終了させていただきます。ありがとうございました。
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