○宇佐美分科員
続きまして、いわゆる神奈川口構想というものの検討についてお尋ねをしたいと思って おります。 先般、テレビの報道などで見ておりましても、千葉県の堂本知事さんや神奈川県の松沢
知事さんなど、いろいろな場で協議をされているようでございますけれども、特にこの神 奈川口構想、川崎の扇島のところに、直接羽田空港と橋を通して神奈川口をつくろうと言
っているわけでございますけれども、この点について、現状、国土交通省はどういうよう な検討などをされているのか、お願いします。
○石川政府参考人
神奈川口構想でございますけれども、昨年の十二月に、神奈川県、横浜 市及び川崎市から御提案をいただいたものでございまして、神奈川口構想と言われている
ものでございますが、これにつきましては、本年の二月十二日に、国土交通大臣と神奈川 県知事、横浜市長、川崎市長等を構成員とします神奈川口構想に関する協議会というもの
を設置したところでございます。 神奈川口構想でございますが、先生お話しのように、神奈川県の羽田空港に隣接する地 域、これを神奈川口としてとらえて、これを核とするまちづくり、あるいは空港アクセス
の改善等ということでございますが、多岐にわたる事項を内容とされております。 私どもとしては、今後、先ほどの本協議会において神奈川口構想について検討してまい
りたいと考えております。
○石原国務大臣
事実関係については、ただいま航空局長が答弁をさせていただいたとおり でございます。 二月十二日の会議で、阿部市長さん、松沢知事等々ともお話をさせていただきましたが、
この川崎市の島の部分、ここは大きな工場等々があったわけですけれども、そこが出てい ってしまいまして大きな空き地になっていて、ぜひ、川崎市、神奈川県も応援して、ここ
の再開発等々を行っていきたいと。 もう委員御承知のとおり、京浜重工業地帯のここから南の方にかけまして、かなり空洞 化等々も進んでおります。そんな中で、羽田の再拡張、四本目の滑走路ができ国際化する
ことによりまして、この地域に少しでも役立つ施策というものをどのような形で実現して いくのか。そのお話の中で、アクセス道路がやはり神奈川の方からは大変乏しいというこ
ともありまして、こういう御要望が出てきているものでございますので、この協議会の場 を通じまして、積極的に、前向きに検討させていただきたい、そんな話をさせていただい
たところでもございます。
○宇佐美分科員
二月十二日、まだ第一回目の協議会でございますから、検討されていると いうことでございますけれども、いろいろな提案があったというふうに拝聴しているとこ
ろでございますけれども、基本的にはまだ何も決まっていないという認識で、局長、よろ しいですか。
○石川政府参考人
先ほど御答弁申し上げましたように、神奈川口構想というものは、かな り内容が多岐にわたっております。内容によっての熟度もかなり違います。そういう中で、
先ほど申し上げましたとおり、私どもとしては検討を進めてまいりたいと考えております。
○宇佐美分科員
まだ第一回目ですから、何も決まっていないということなんだというふう なお答えだと理解をしているところでございますけれども、地元大田区からすれば、川崎
に直接神奈川口ができるということは、羽田の国際化により期待をしている経済波及効果 の一部が、もしくは結構な大きな部分が神奈川なりに持っていかれるということでござい
ますから、大田区の皆さんからすれば、本当に生活に大変身近な問題でございます。 今後も、私も、皆様の議論の状況を追い続けながら、ブレーキを踏むときには力いっぱ
いブレーキを踏ませていただきたいと思っておりますが、国益との関係もあるということ も十分承知しているところでございますけれども、再三申し上げるように、現都知事は、
地元出身ということもあって、今も大田区にお住まいですから、状況はわかっているかと 思います。
羽田空港をおりてから、その通ってくる道々の状況の中で、今、大田区の経済状態がど れほど疲弊しているのかということも、知事も御存じでしょうし、大臣もよく御存じだと
思います。ぜひ、この神奈川口構想について、前向きにというよりも、慎重に、かつ、公 平公正なこれからの議論を期待したいと思っております。
さて、その神奈川口構想にも関係する議題になりますけれども、まさに羽田空港の跡地 の問題があります。 当初は非常に大きな数字を国側から示されてきました。二百ヘクタールという数字もあ
ったわけですけれども、現状について、この羽田空港の跡地問題について、利用計画を今 後どのように検討していくのか、今持っているアイデアなど含めてお答えをいただきたい
と思います。
○石川政府参考人
羽田の跡地問題でございますが、先生御指摘のとおり、羽田の沖合展開 事業を行う際には、跡地として約二百ヘクタール、こういう話があったわけでございます
が、今回、四本目の再拡張事業を行い、これを、先ほど御説明申し上げましたように一部 国際線にも活用するということになりますので、したがいまして、国際線用の新しい旅客
ターミナル、あるいは貨物ターミナルというものも空港内に設置をするというふうな計画 でございます。 そういうようなこともございまして、現時点では、今般の再拡張事業に伴いまして、跡地というのは約五十三ヘクタールというふうにその意味においては縮小いたしますけれど
も、この利用の方法については、これを今まで私どもとすれば東京都に売却する方向で調 整を進めてきたわけでございますので、東京都が跡地の利用計画等の調査、検討というも
のを今行っているわけであります。 私どもとしても、この調査、検討結果に基づいた東京都の考え方、それから地元自治体 であります大田区の考え方、こういうものを踏まえながら跡地の処分と利用計画の検討と
いうことを進めてまいりたいと考えております。
○宇佐美分科員
この跡地の中には、現在の震災時における避難地も含まれているわけでご ざいますし、また、この羽田空港の運営には地元大田区が多大な協力をしてきたわけでご
ざいますので、今後も、地元大田区、経済界を含めて、意向を十二分に酌み取っていただ き、無理のないまちづくり、そして神奈川口に負けない地域振興が図られることを強く期
待申し上げたいと思います。
特に、雇用について、地域が今本当に、重ねて申し上げますけれども、雇用状態が非常 に悪化しているわけでございます。例えば、一人工場で働いていた御主人が仕事がなくな
っている。奥さんがパートに出ていく。朝御飯はコンビニでおにぎりを買って子供が学校 に行き、そして、学校の給食だけが唯一のちゃんとした食事になっているというような家
庭を何軒も私は存じております。 そんな中で、この空港の再拡張、跡地の振興を含めて、ぜひ地域の、大田区の皆さんの 雇用に十分に配慮をしていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い
申し上げます。