4「神奈川口構想にちょっと待った2」2004/3/16 14:30〜15:10 衆院国交委にて

○宇佐美委員 
その中で、神奈川口構想、いわゆる神奈川口構想というものが出てきているわけでございますが、新滑走路増設に伴い、空港から川崎、横浜に道路を通して人や物流を促すということだというんです。  前回の予算委員会の分科会のときに、大臣は、積極的に、前向きに検討していくというふうに述べられて、その後、局長は、まだ何も決まっていませんというのかという私の質問に対して、そうです、これから随時検討していくんだということで、微妙に修正をされているところでございますけれども、関空の連絡橋も、建築費が千八百億円、通行料も今往復で千七百三十円も取られている。さっき、無料化したらどうかというケースの話も同僚議員からあったわけですけれども、こういったことで、その建設費とかを考えたときに、今回、この法案で地方からお金が借りられるようになる。具体的には、東京都が一千億円、そして川崎市、横浜市が百億円ずつと神奈川県が百億円で三百億円。
 ところが、この橋をもし神奈川口構想、知事や市長が言われているようにつくるとすると、恐らく三百億円以上軽くかかるんですね。もしかしたら五百億円かかるかもしれない。とすると、この三百億円、無利子で借りたもの、結局、国として税金で返していくわけですから、その上、橋をつくる。これが橋がいつできるかどうか、環境アセスメント、川崎も厳しくやられている場所でありますから、そう簡単にできるとも思えないわけでございますけれども、この時間短縮効果、今は産業道路という道路で、大師橋、今三車線の拡幅工事をやっているところなんですね。そうすると、それ以上本当に橋をつくる必要があるのかどうか。これは何百億円も使う話でありますから、時間短縮効果とか費用対効果、よく検討しなければならないと思いますけれども、いかがでしょうか。

○石川政府参考人
 神奈川口構想でございますけれども、昨年の十二月に、神奈川県、横浜市、川崎市から御提案をいただいているものであります。  この構想でございますけれども、大きく言って、一つが羽田空港に隣接する地域を神奈川口としてとらえて、これを核とするまちづくり、あるいは空港アクセスの改善等の多岐にわたる内容になっておるわけでございます。さまざまな事項がございまして、その内容についても、その熟度あるいは精度といいますか、検討の熟度、度合いというものが違うわけでございます。  そういう中でございますので、私どもとして、ことしの二月十二日に、大臣と神奈川県知事、横浜、川崎市長等を構成員とする神奈川口構想に関する協議会を設置したわけでございまして、この協議会において、今申し上げた、多岐にわたり、なおかつ進度、熟度のいろいろなものがあるわけでございまして、そういうものについて検討を進めてまいりたいと考えております。

○宇佐美委員
 その神奈川口のように、結局、大田区側、つまり東京側と神奈川側でつなげるというならば、国道三百五十七号線という湾岸道路がございます。  これは、例えば、東京湾トンネルのところは首都高速、首都高速は高速という名前ですけれども自動車専用道路ですから、専用道路だけしかなくて、トラックは、今、お台場の方から城南島の方に抜ける地下のトンネルが一昨年ですか、できて、そこから環七に抜ける形で、産業道路から神奈川に渡っているというのが一般的なんだと思います。
 そういった中で、じゃ、三百五十七号線、今申し上げた東京湾トンネルのところをこれから工事するように検討中だと聞いておりますけれども、それと同時に、多摩川のところに、浮島に向かって、あそこはアクアラインの起点にもなっているわけですから、そこまで国道三百五十七号線を延伸すれば、私は、神奈川口をわざわざつくらなくても、一般のトラックなどの運送用の車両も、そして羽田空港を利用している神奈川側のお客様方も、便利に利用することができると思うんですね。  そういった中で、この国道三百五十七号線、浮島地区への延伸について現状はどうでしょうか。

○佐藤政府参考人
 先生御指摘の三百五十七号は、横須賀から千葉市まで、大変長い九十キロメートル、湾岸をぐるりと回る、こういう計画になっております。  御存じのように、荒川の断面では、既に首都高速ともう一本、三種道路と言っておるんですが、大体時速六十キロぐらいで計画する道路を両側につくらせていただいたところです。今、東京港の断面、これも渡れるように事業化をして、具体的な検討をしている、こういう状態です。  交通量で申し上げますと、実は、東京港トンネルの断面が十四万台、荒川の断面の方は、既に三百五十七号が首都高と一緒に、両方かかっているわけですけれども、ここで十七万台ぐらい。多摩川の断面も大分ふえてきておりまして七万七千台、約八万台弱なんですね。この九十キロ全体を、逐次周辺のネットワークの拡充状況を見ながら、こうした形で三種道路も必要なものを手当てしてきている、こういう状態であります。
 それで、今のお話の羽田から浮島にかけて、こうなりますと、今申し上げましたように八万台弱で大分ふえてはきておりますが、三キロで恐らく従来の工法でありますと二千億円ぐらいかかる。これは沈埋トンネルで今の構造をやったりしてはいるわけでございますが、したがいまして、コストの削減と、費用と効果といいますか便益、この辺も十分吟味しながら、全体の構想の中でいつごろの時期にこうした事業に着手すべきか、こういうことを検討する必要があると思っております。  あわせまして、この羽田の拡張に関連いたしまして、周辺の道路のネットワークの状況はどうなのか、この辺もいろいろ検討させていただきながら、大変な事業費を要することでありますので、一緒になって検討してまいりたいと思っております。

○宇佐美委員
 局長言われたように、多額な費用がかかるわけでもございますけれども、少なくとも、神奈川口で途中で通すよりも、多摩川の途中で通すよりも、先ほど申し上げたように、湾岸沿いを、アクアラインとの起点ともつながるわけですから、三百五十七号線の延伸というのは非常に私は理にかなった話だと思いますし、今御答弁の中にもあったように、周辺の道路が今三百五十七号線がないことによって非常に混雑をしているところがあるんですね。  それが、環状八号線、特に、一部が補助国道になっておりまして、百三十一号線になっているんですけれども、今、羽田空港のこの工事用の車両が神奈川側からもたくさん来ているんですが、本来は環状八号線まで、大師橋を通って環八まで行ってもらって、そこを空港側に行ってもらわないと困るんですけれども、そこに、その一本手前に大型車が流入してしまっているところなんですね。この点について、非常に地域からも危ない、怖いという声を聞いているわけでございます。
 つまるところ、産業道路方向から弁天橋に抜ける小さな生活道路といってもいいような一車線ずつのところの大型車の流入など、交通規制などによって安全性を図り、渋滞を緩和していくべきだと思いますけれども、警察庁、いかがでしょうか。

○人見政府参考人
 お答えいたします。  大田区内の産業道路方向から弁天橋に抜ける道路における交通問題に関しましては、これは幅員が大変狭い、狭隘であるということから、弁天橋において、東京都公安委員会によりまして、十時から十八時までの間、大型貨物自動車及び大型特殊自動車通行どめの交通規制を実施しているところでございます。  今後とも、引き続き、大型自動車の交通量、あるいは交通事故の発生状況、沿道環境や住民の御要望などを踏まえまして、合理的かつ適正な交通規制となるよう、必要な指導は行ってまいりたいと考えております。

○宇佐美委員
 その原因が、先ほど申し上げたように、国道百三十一号、環八の渋滞が原因なんですね。そこへ行くと、そこを、ものの三百メートルを行くのに十五分ぐらいかかっちゃうんですね。そういった中で、十時から十八時の間にも、工事用車両、特にお昼後が多かったかと思うんですけれども、この環八の渋滞を避けることが実は、この委員会室の中にもいる議員の皆さんが、例えば羽田空港に車で行くときに環八を利用する場合も多いかと思いますが、そこの渋滞が非常にネックになっているわけです。車線運用や信号運用によって渋滞緩和をぜひ図っていただきたいと思いますが、警察庁、いかがでしょうか。

○人見政府参考人
 お答えいたします。  現在、東京都公安委員会において、進行方向別通行区分等の交通規制の実施、あるいは道路の効率的な配分の観点から、交通管制センターにより信号制限の集中化等を行いまして、適正な交通管理に努めているところでございます。  今後とも、交通実態に応じて、随時点検や見直しを実施するなど、引き続き合理的かつ適正な交通規制となるよう、必要な指導を行ってまいりたいと考えております。

○宇佐美委員
 なかなか、本当に混雑を直していただかないと、その地域に、先ほど申し上げた幅の狭い道路の周りに住んでいる方は、今から何十年前、五十数年前にGHQによって二十四時間強制退去ということをさせられた方々が着のみ着のまま出てきて、今そこに住みついていらっしゃる方々の多いエリアなんですね。その方々からすれば、空港拡張もいたし方ないかなと思いながらも、自分たちが苦しんで、二十四時間強制退去でGHQによってさせられた中、また空港の工事のせいで迷惑がかかるというのは非常に問題ですので、ぜひ考えていただきたい、検討をしていただきたいと思います。

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